臼と杵の基本的な付き合い方、メンテナンス・修理のことを紹介します。一般的な方法ですので、臼や杵の形状やサイズ、材質、環境などにより異なる場合もありますのでご了承ください。
臼の扱い 臼はとても重い。 小さいものでも40s以上あります。扱いには十分注意してください。腰を痛めたり、足を挟んだりと大けがをしてしまうことがあります。近い場所は臼を斜めにして転がす。 ナナメにして臼の底の円周を地面に付けて転がして運ぶと楽で臼が傷つきません。倒して足を挟まないように注意してください。 臼を車に積む方法。2メートルくらいの板を使います。積むときは臼を横にして抱えるようにして、板の上を転がします。板の端が落ちないように注意してください。 臼を車から降ろす方法。 降ろすときは臼を立てて底面を滑らせるようにします。横に転がすととても危険です。また、板の端が落ちないように注意してください。 もちつきの時は臼全体をビショビショに湿らせる。 直射日光下では臼がひび割れてしまうことがあります。ひびを防ぐために臼全体をビショビショに湿らせる方がよいでしょう。さらにシートを被せるか日陰に置くようにすればより安心です。 臼・杵の保管 臼は地面や床から浮かせる。臼を保管するときは5p程度の角材2本の上に置き、地面から浮かせて保管します。床に直接置くとカビや腐れの原因になります。置く向きに関しては上向き、逆さ、横置きのどれが良いのかは、意見の分かれところです。 ビニールに包んで保管するとカビの原因に。 臼も杵もビニールに包んでの保管はしないでください。湿気がこもってしまいカビが生えてしまいます。毛布やバスタオルなどを掛けるようにしてください。ただ保管方法は保管場所の環境(湿度・温度)により異なります。 新品の臼の保管方法は業者に相談。 新しい臼の保管は難しく、ひび割れたり(多少はひび割れます)、カビが生えてしまいます。絶対に正しい保管方法というものはなく、業者により異なります。ひび割れの補修のこともありますので、臼購入時に販売業者に相談してください。 杵はそのままか新聞紙に包む程度で。 杵はそのまま保管していても問題はありません。ほこりなどが気になる場合は新聞紙などに包む程度にします。 メンテナンスと修理 修理は臼・杵の専門業者に依頼を。 「大工さんに頼んだけれど修理できなかった」と当方に持ち込まれることがありますが、中途半端にいじってあり、後の修理が面倒になることがほとんどです。大工さんとは道具が全く違うため、必ず臼専門業者に依頼してください。 杵先修理は日曜大工で何とかなる。 先が少し毛羽立っているだけなら削れば使えます。かなり痛んできたら、日曜大工の道具で修理できます。先をのこぎりで切り落として角を丸く削れば完成です。 杵が割れたら…。 臼の縁を叩くと杵が割れることがあります。少しの割れなら、割れた部分を削るなどで取って使用できます。ひどい割れは修理できません。業者によっては柄を再利用してくれます。 杵の柄がゆるんだ、折れた…。 応急処置としては水につけておくと、木が膨張して一時的に締まります。ただし、あくまでも一時的なので、カシなどの堅木のクサビを入れて修理します。柄が折れてしまったらカシ材の柄を扱う業者に相談を。 臼の縁が傷だらけになった…。 もちつきに不慣れだと、杵で臼の縁を叩いてしまうことがあります。そんなときは臼の縁も痛んでしまいます。縁は削り直しで簡単にきれいになります。ただ、深い傷は残ってしまいます。 臼の中が毛羽立って、木くずが…。 臼は使っていると痛んで毛羽立ったようになり、お餅に木屑が混ざるようになります。そんな時は削り直しの修理ができます。 大きなひび割れ、水漏れは修理困難。 臼は多少ひび割れてしまうものですが、ひどい割れは購入先に相談してください。臼は木でできていて湿度の変化で伸び縮みし、ひびも広がったり閉じたりします。そのため、埋木しても取れてしまいます。残念ながら完璧な修理は出来ません。 まずは保管環境を変えること。これだけで改善することがあります。 こんなときは修理不可能。 臼が腐っている場合やカビが余りにもひどい、虫が喰っている場合は修理できません。とくに保管が悪く、長期間使っていない臼に多く見られます。 ※最寄に臼業者や販売店がないときは、HP制作者である柴一臼屋で臼と杵の修理を承っています。また臼と杵の疑問・質問もお受けいたします。下記のホームページからお願いいたします。 柴一臼屋ホームページ→http://www.shibaichi.com/ |